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カドミウム基準値を超過した米が流通 秋田県が自主回収、ブランド米にも影響か

 コメを巡るトラブルが絶えない。秋田県は4日、鹿角郡小坂町の農事組合法人熊谷農進(秋田県鹿角郡小坂町)が生産した令和6年(2024年)産米において、食品衛生法で定めるカドミウムの基準(値0.4ppm)を超える米が流通していたことを発表した。現在、関係事業者により自主回収を進めている。同県は、検出されたカドミウムの値と規制基準および対象となった米の流通状況などについて報告した。

 検査では、対象米から0.47ppm〜0.87ppmのカドミウムが検出された。食品衛生法に基づく成分規格では、カドミウムの基準値は0.4ppm以下とされており、これを上回っていた。消費者庁は急遽、カドミウムに関するQ&Aを公表した。

 問題となったのは、「熊谷農進」が生産した令和6年産米8万8,252kg。このうち約8万5,972kgがすでに出荷済みとされている。出荷先は、青森・宮城・東京・神奈川など広域に及ぶ。
 また、流通先の一部では、すでにブレンドや加工が進められていたり、販売が行われた可能性もあるという。基準値を超えた米の一部については産業廃棄物として処分されたことも確認されている 。

 同県は住民向けに相談窓口を設置し、不安や健康被害に関する問い合わせに対応している。また、今後も生産・流通状況の確認が取れ次第、公表を行う方針。

 これを受けて消費者庁は同日、「米に含まれるカドミウムに関するQ&A」を公表した。カドミウムとは何か、米にはどの程度のカドミウムが含まれているのか、健康への影響は、規制はどうなっているのかなど14の問いに答えている。

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