農水省、丸久に改善指示 「カナダ産」豚肉を「国産」と不適正表示
山口県を中心に90を超えるグループ店を展開する㈱丸久(山口県防府市、田中康男社長)が、「カナダ産」の生鮮豚肉4商品の原産地について、「国産」と事実とは異なる表示で販売していた。農林水産省は14日、同社に対し食品表示法に基づき改善指示を行った。
農水省が昨年12月18日~今年2月27日まで、㈱丸久アルク八幡西店(福岡県北九州市)に対し、食品表示法第8条第2項の規定に基づく立入検査等を実施したところ、同店が生鮮豚肉について、次のような行為を行っていたことを確認した。
豚肉(商品名「豚肩ロースしゃぶしゃぶ(国産)」)の原産地について、「カナダ産」の豚肉を原料に使用していたにもかかわらず、容器包装に「国産」と事実と異なる表示をし、少なくとも2024年9月16日~11月23日までの間に303パック(53.6kg)を一般消費者に販売した。
また、豚肉(商品名「国産豚バラうす切り」、「国産豚バラしゃぶしゃぶ」および「国産豚こま切れ」)の原産地について、「国産」の豚肉と「カナダ産」の豚肉を原料に使用していたにもかかわらず、容器包装に「国産」と事実と異なる表示をし、少なくとも同9月16日~11月23日までの間に合計1,182パック(71.4kg)を一般消費者に販売した。
これらの行為は、法第4条第1項の規定に基づいて定められた食品表示基準第18条第1項の表の「原産地」の項の規定に違反するものとし、同省は丸久に対し、法第6条第1項の規定に基づき改善指示を行った。
【編集部】
発表資料はこちら(農水省HPより)