機能性表示食品の届出情報データベースが12日、更新された。更新は2日連続。新たに8件（サプリメント3件、サプリ以外の加工食品5件、生鮮食品ゼロ件）の新規届出が公開された。新日本製薬㈱（福岡市中央区）が機能性表示食品で主力の『Wの健康青汁』に関連した新しい届出を行った。

　同社が新たに届け出たのは、『Ｗの健康青汁プラス』。現在販売中の『Ｗの健康青汁』に配合している機能性関与成分（エラグ酸とGABA）にバナバ葉由来コロソリン酸を加えて届け出た。コロソリン酸に報告されている、健康な人の高めの空腹時血糖値を下げる機能を追加して3つのヘルスクレームを行う。

　この届出について公開された表示見本を見ると、容器包装表示に関する新ルールに対応したことが分かる。現在販売中の商品パッケージと比較して、主要面の文字量が増加。機能性表示に含まれる「報告されています」の文言も記載している。

　機能性表示食品の容器包装表示ルールは、今般の制度改正に絡んで見直された。新たなルールを定めた食品表示基準（食品表示法に基づく内閣府令）は昨年9月に施行。ただ、包材の切り替えなどが必要になる事業者の実行可能性が考慮され、来年8月31日までの経過措置期間が設けられている。

　食品表示基準では、義務表示のうち「摂取する上での注意事項」について、「医薬品及び他の機能性関与成分との相互作用、過剰摂取等に係る注意喚起等について、当該機能性関与成分の安全性に関する科学的根拠を踏まえて具体的に表示する」と規定している。表示可能面積が限られている中で、「具体的に」の範囲に頭を悩ませる事業者が少なくないようだ。

【石川太郎】

25年3月のDB更新：【5日】MSM、膝関節ケアの関与成分に　新たな届出者に東和薬品ヘルスケア
　　　　　　　　：【6日】ツボクサエキス、機能性表示に対応　アシアチン酸等を機能性関与成分に
　　　　　　　　：【11日】届出撤回の理由、関与成分の含有量　届出者が明かす、表示を「下回っていた」