ツボクサエキス、機能性表示に対応 【機能性表示食品届出DB更新】アシアチン酸等を機能性関与成分に
機能性表示食品の届出情報データベース(DB)が6日、更新された。更新は2日連続。新たに15件(サプリメント8件、サプリ以外の加工食品7件、生鮮食品ゼロ件)の新規届出が公開された。新規の機能性関与成分が含まれる。
下肢の筋力維持に役立つ
新規の機能性関与成分は、アシアチン酸とアシアチコシド。届出資料によると、いずれもツボクサエキス末に含まれる成分で、トリテルペンの一種。アシアチコシドは、摂取後、大半がアシアチン酸に変換されて吸収されるという。
「ゴツコラ」などの別名があるツボクサに由来する成分の届出は今回が初とみられる。届け出された機能性表示は、「高齢者が健康的な日常生活を送るために必要な下肢の筋力の維持に役立つ機能があることが報告されています」。白鳥薬品㈱(千葉県習志野市)が届け出た。
新規の機能性関与成分の届出公開が増えている。前回5日のDB更新でも、メチルサルフォニルメタン(MSM)が公開。先月は無かったが1月は、キンミズヒキ由来アグリモール類、1,4-ジヒドロキシ-2-ナフトエ酸(DHNA)の届出がそれぞれ公開されていた。
新規成分等の届出、4月から新ルール
過去に届出実績のない新規の機能性関与成分を届け出る場合、制度改正が実施される予定の今年4月1日以降、消費者庁における届出資料の確認期間が2倍に延長される、いわゆる「120日ルール」が適用される可能性が生じる。機能性関与成分の組み合わせが新規である場合も同様。
120日ルールについて同庁は、届出資料に記載された医薬品との相互作用などが表示見本の「摂取する上での注意事項」の表示に適切に反映されているかを中心に確認する、と説明。「必要に応じて安全性及び機能性に係る課題について助言を求めることもあり得る」ともしている。
なお、この日の更新でもPRISMA2020に準拠した研究レビューが複数公開された。イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びテルペンラクトンについてビーエイチエヌ㈱(東京都千代田区)が届け出たほか、クルクミンの記憶力等を維持する機能など複数の機能性について㈱セラバリューズ(同)が届け出た。
【石川太郎】

25年3月のDB更新:【5日】MSM、膝関節ケアの関与成分に 新たな届出者に東和薬品ヘルスケア