ケーシーズ、エステー社に再お問合せ 9月10日以降の消費者対応について
特定適格消費者団体の(特非)消費者支援機構関西(KC’s/ケーシーズ)は5日、エステ―㈱(東京都新宿区、上月洋社長)に対して「再お問合せ」を送付したことを伝えた。
エステー社は昨年4月25日、花粉対応商品「MoriLabo」シリーズで誇大表示を行い、消費者庁から措置命令を受けた事業者。ケーシーズは8月5日付の書面で7点の質問を行い、9月10日付で回答を受け取っていたが、回答書以降について消費者への対応を確認するため、先月28日付で再度お問合せを行ったとしている。
8月5日付で行った質問は、①消費者庁の措置命令対象期間における「MoriLabo」シリーズ4商品の出荷個数など、②直接販売分の販売個数と売上、③購入者数と売上、④返品・返金・損害賠償の対応に関する予定の有無、⑤返品・返金・損害賠償をしない場合の理由、⑥不当な利益に対する対応、⑦製造終了の理由――など7点。
これに対してエステー社は、9月10日付の書面、および対面で以下のとおり回答した。
① 「MoriLabo 4商品」の出荷個数および売上
2018年12月~24年3月の販売期間における総出荷数は58万7,621個
② 一般消費者への直接販売を行っていないため、購入者数や売上高の詳細は把握していない
③ 出荷ベースの売上高は4商品合計で1億9,249万1,952円
④ ⑤返品・返金、賠償対応については、返金・返品・賠償をしない場合は、購入者から申し出があった際には、個別に事情を確認し、ケースに応じ代替品交換などの対応を実施
⑥ 今後の再発防止に取り組むとともに、消費者の利益に資すると考えられる第三者への寄付を実施予定
⑦ 全ての商品について販売実績や収益性を総合的に判断し、販売継続の可否を決定しており、本件4商品の製造終了も、そのような判断の結果
これに対してケーシーズは再お問合せの書面で、9月10日以降における消費者からの問い合わせ件数、消費者対応の詳細、寄附の実施の有無およびウェブサイトでの公表予定、消費者への情報提供のあり方――などについて尋ねた。