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消費者庁、食用赤色3号QAまた更新 問10・11追加、今後も適宜更新

 消費者庁は20日、「食用赤色3号のQ&A」を更新し、問10と問11を新たに追加した。今後も新たな情報を得た場合には、必要に応じて情報を更新し、同庁のホームページで案内する。

 追加された質問と回答は以下のとおり。

問10「米国が食用赤色3号の使用を取り消す判断の根拠となった論文で認められたラットにおける発がんについて、ラットとヒトとの間で発生機序はどのように違うのですか」
回答「食用(しょくよう)赤色(あかいろ)3号は、ラットの甲状腺ホルモンの活性型への変換を阻害する作用があることが報告されています。この変換が阻害されると、下垂体からの甲状腺刺激ホルモンの分泌が増加し、長期的に甲状腺が刺激され、発がんにつながるという機序が考えられます。 食用赤色3号による甲状腺ホルモンへの作用までは、人の体内でも起こる可能性はあるものの、甲状腺ホルモンの血液中の状態などはラットとヒトで種差があることが知られているため、ラットでみられた発がんをそのままヒトに当てはめることはできません」

問11「米国が食用赤色3号の使用を取り消す判断の根拠となった論文におけるラットへの投与量と、実際に人が摂取する量はどの程度違うのですか」
回答「ラットで甲状腺での発がんがみられたのは、2,464 mg/kg体重/日相当の食用赤色3号を投与した場合であり、これは、国内におけるヒト1人当たり摂取量の推定値(※)のうち最も高い推定値の400万倍以上に相当し、動物試験のように高用量で人が食用赤色3号を摂取する可能性は想定されません」
※国内におけるマーケットバスケット方式による推定一日摂取量調査や生産量調査による推計値のうち、一番大きい推計値は0.00058 mg/kg体重/日相当(0.032 mg/人/日)とされている。(雄ラットに投与された量を体重55 kgのヒトにあてはめると、毎日135.5 gを摂取することに相当する)

関連記事:消費者庁、食用赤色3号のQ&A訂正 「要否も含めて検討」から「安全性の懸念なし」へ

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