ライオン㈱（東京都墨田区、竹森征之社長）はこのほど、2024年12月期決算短信（24年1月1日～12月31日）を発表した（連結）。売上高は対前年比2.5％増の4,129億4,300万円、営業利益は38.4％増の283億8,700万円だった。

　同社グループは、中期経営計画「Vision2030　1stSTAGE」の最終年度である当期を収益基盤再構築の年と位置付け、国内では収益構造改革、海外では成長施策の強化に取り組んだ。 国内においては、高付加価値の新製品発売や販売戦略の見直し、一部のブランド譲渡などポートフォリオ改革を着実に推進。あわせて、ファブリックケア分野を中心に生産品目の集約・生産体制の効率化を進めるなど、収益性の向上に努めた。 海外においては、中国での店舗販売チャネルの強化や、マレーシアにおける積極的なマーケティング施策など、主要国を中心に事業拡大施策を推進した。

　一般用消費財事業は、「オーラルケア分野」、「ビューティケア分野」、「ファブリックケア分野」、「リビングケア分野」、「薬品分野」、「その他の分野」で構成されている。全体の売上高は、同2.1％減の2,617億6,000万円、事業利益は、粗利率の改善や販売費および一般管理費の減少により、同161.7％増の125億5,700万円となった。

　その他の分野として展開していた機能性食品事業は、前期に主力製品を他社に譲渡し事業を終了したこともあり、分野全体の売上は同6.2％減の569億1,700万円となった。

　海外は、タイ、マレーシア等の東南・南アジア、中国、韓国等の北東アジアにおいて事業を展開している。全体の売上高は、同11.4％増の1,649億3,100万円、事業利益は、同18.7％増の101億9,300万円となった。