新日本製薬、24年9月期第1四半期決算 『Wの健康青汁』に加えて『Slimore Coffee』も好調維持
新日本製薬㈱(福岡市中央区、後藤孝洋社長)はこのほど、2025年9月期第1四半期決算(24年10月1日~12月31日)を発表した(連結)。売上高は前年同期比5.3%増の104億7,100万円、営業利益は同31.1%増の15億2,900万円だった。
同社グループは、「美と健康の『新しい』で、笑顔あふれる毎日をつくる。」というパーパスの実現に向けて、中期経営計画「Growth Next 2027」に基づき重点活動に取り組んでいる。
通信販売において、化粧品の「PERFECT ONE」では、ナイトクリームをはじめとした冬季限定商品販売等のLTV最大化への取り組みを行い、国内売上高は想定通りに進捗した。海外販売を含むブランド売上高では減収となったが、新商品『クリアクレンジングバームオイル』の発売等、ミドル世代の獲得に向けた取り組みを推進している。
「PERFECT ONE FOCUS(パーフェクトワンフォーカス)」では、主力商品のクレンジングバームの好調トレンド継続に加えて、人気キャラクターを起用した限定デザインパッケージの発売により大きく増収。また、ECモールQoo10主催の「Qoo10 AWARDS 2024」で最優秀賞を受賞し、若年層の認知度はさらに拡大している。
ヘルスケアでは、「Fun and Health」の主力商品である機能性表示食品『Wの健康青汁』の定期顧客数の増加による成長継続に加えて、『Slimore Coffee(スリモアコーヒー)』の新規顧客獲得が好調に推移したことで、高い成長率を継続した。
またWellness Foodにおいては、投資効率を重視する広告投資戦略を推進し、基盤強化に向けた取り組みを進めている。卸販売において、1店舗当たり売上高の拡大を重視する戦略の下、化粧品の「PERFECT ONE」では店舗数拡大にも取り組み、ドラッグストア展開店舗数は着実に増加。「PERFECT ONE FOCUS」では、大手ドラッグストアやバラエティショップにおける店頭での販促施策を強化し、好調が継続した。
さらに、インバウンド需要の拡大に伴い、訪日外国人へ向けた多言語対応の戦略的マーケティングを強化し販売が拡大。「Wellness Food」は、PB商品の展開強化を推進し、今後の堅調な成長を見込んでいる。
海外販売においては、米国でインフルエンサーとのタイアップ等によるブランド認知度向上に取り組みながらテスト販売を継続。また、米国のAmazonで「PERFECT ONE FOCUS」のクレンジングバームが「Amazon’s Choice」に選定され注目度が高まったことで、新規顧客獲得が着実に進んだ。アジア市場では、事業戦略見直しによる売上高への影響があるが、当期で概ね収束している。現地市場調査をはじめとした戦略の再構築を進め、同時にフィジビリティスタディを再開するという。