味の素、社長交代と執行役異動を発表 新社長に同社初の技術分野出身者
味の素㈱(東京都中央区、藤江太郎社長)はこのほど、社長交代と執行役員異動を発表した。
同社取締役会において、社外取締役のみで構成する指名委員会による代表執行役社長候補者の選定に基づき、同日付の社長の交代を決定した。また、同時に、4月1日付の他の執行役の異動を決定した。
新社長には、中村茂雄氏(元執行役常務、ラテンアメリカ本部長)が就任した。また、藤江太郎氏は執行役会長に就任した。
同社グループは「中期ASV経営」(ASV/Ajinomoto Group Creating Shared Valueは、事業を通じて社会価値と経済価値の共創に取り組むこと。味の素グループが「将来ありたい姿」、志(パーパス)を実現するための基本的な考え方)を推進し、「志」である「アミノサイエンス® で、人・社会・地球のWell-beingに貢献する」ことにより、企業価値を持続的に高めていくことが重要と考える。
新社長の中村氏は、同社入社以来、味の素ビルドアップフィルム®(ABF)を軸とする電子材料事業の立ち上げおよびその成長をけん引し、ラテンアメリカ本部長兼ブラジル味の素社社長として食品事業およびバイオ&ファインケミカル事業の事業基盤強化と大きな成長の実現に多くの実績を残してきた。また、同社では初の技術分野出身の社長であり、50代の若さとスピード感、変革の推進力により、さらなる「中期ASV経営」と「企業文化変革」の加速、それらに伴う企業価値の向上が実現できると判断したという。
その他、執行役には「2030年のありたい姿」の実現に向けて全社最適でのリーダーシップの発揮と新たな価値創出ができる人財を選任し、新社長の下、チーム一丸となり「中期ASV経営」をさらに加速する。ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)を率先して推進するため、25年度は、女性を1人追加し4人、また外国人は引き続き2人を選任し、持続的な企業価値の向上を実現するとしている。