第4回「期限表示GL見直し検討会」 ガイドライン案について議論、7日からパブコメ募集
消費者庁は4日、「第4回食品期限表示の設定のためのガイドラインの見直し検討会」(以下、期限表示GL見直し検討会)を開催し、取りまとめ案について議論した。
食品の期限表示のあり方については、2023年12月22日に公表された食品ロス削減目標達成に向けた施策パッケージにおいてガイドラインを見直すことが示された。これを踏まえ、昨年5月に検討会を設置し、実態調査や有識者の意見を基に検討を行った。
実態調査では、消費期限または賞味期限を定義に基づかずに設定している事例が一定数認められた。また、食品の特性に応じた科学的合理的な期限設定が行われていない例もあることが分かった。
前回の議論では、加工食品の期限表示制度に関する実態調査のヒアリング結果の報告、およびガイドライン見直しの方向性案(案)について、事務局(消費者庁)が説明。今回、方向性案を巡って交わされた意見を基に作成された改正ガイドライン案を取りまとめた。
取りまとめ案では、期限表示GL見直し検討会設立の経緯について、背景と目的を説明。現行の期限表示の課題と目指す方向を「期限の設定を行う食品関連事業者(表示責任者)」の視点から、期限設定、食品の特性に応じた指標、安全係数などについて網羅した。
「消費者」の視点からは、期限表示などの関連用語の正しい理解、賞味期限を過ぎた食品の取扱い、食品ロス削減に基づいた取り組みについて、また「行政」の取り組みとして改正後のガイドラインの普及啓発などが示された。
その他、表示に関する情報の一覧性を高めるための取り組みや将来的に検討が必要な課題などについて検討した。
ガイドライン案は追加の修正や意見を反映し、今月7日よりパブリックコメントを募集する。さらにパブコメに考慮した修正を加えた上で、3月18日に第5回検討会を開催し、今年度中に改正ガイドラインを公表する。
検討会で行われた質疑の一部を紹介する・・・(⇒つづきは会員専用記事閲覧ページへ、残り約1,018文字)【田代 宏】