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免疫機能の維持、第4の関与成分 【機能性表示食品DB更新】EOD-1株由来パラミロン、従来と異なる作用機序

 機能性表示食品の届出情報データベースの更新が29日にあった。免疫機能の維持に役立つ働きを訴求する届出に動きがあり、消費者庁は今回、免疫細胞の単球とナイーブT細胞に働きかけることを作用メカニズムとし、それを機能として表示する届出を受付公開した。複雑な機構を持つ免疫に対する働きを訴求する機能性表示食品の届出はこれまでに多数あるが、免疫細胞のpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけることを作用メカニズムとしない届出は今回が初めて。

単球とナイーブT細胞を活性化

 免疫機能の維持を巡る新たな届出の機能性関与成分は、ユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロン(β-1,3-グルカンとして)。届け出された機能性表示は「免疫細胞(単球、ナイーブT細胞)の働きを助け健康な中高年の方の免疫機能の維持に役立つ機能があります」。微細藻類のユーグレナの新種であるEOD-1株を見つけ出し、機能性食品の原材料として使用出来るようにした㈱神鋼環境ソリューションの子会社としてサプリメントの販売を手がける㈱ミカレア(神戸市中央区)が届け出た。

 さまざまな種類がある免疫細胞のうち単球は、自然免疫に関わるとされる。一方、ナイーブT細胞は、獲得免疫に働くとされるT細胞の一種。公開された届出資料によると、ユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロンの摂取で免疫が調整されるメカニズムは、その両方の免疫細胞の働きを助けることによる。

 免疫機能を維持する働きを訴求する機能性表示食品の機能性関与成分としては、これまでにプラズマ乳酸菌、L-92乳酸菌、酢酸菌GK-1の3つが届け出されてきた。いずれも作用メカニズムは、免疫機構の中心的役割を果たすと言われる免疫細胞のプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)に対して働くことによるとされている。免疫調整機能を訴求する機能性表示食品の届出が2020年に初めて公開されて以来、pDCに働くこと以外の作用メカニズムでは届出が困難と見られてきた。今回の新たな届出は、その「定説」を覆す格好になった。

 なお、この日のデータベース更新で公開された新規届出は11件(サプリメント4件、サプリ以外の加工食品7件、生鮮食品ゼロ件)。撤回届出にも動きがあり、前回24日の更新時点から7件増加した。

【石川太郎】

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