インフォームドプロテイン認証取得 明治の「ザバス」、タンパク質含量表示値の信頼得る目的
㈱明治(東京都中央区、松田克也社長)は22日、同社で展開するプロテイン製品ブランド『ザバス』について、英国のLGC社が運営する認証プログラム「インフォームドプロテイン認証」を取得したと発表した。取得したのは去年11月で、『ザバス プロ アドバンストホエイプロテインプレミアム』をはじめとする8製品。製品中に含まれるタンパク質の量に対する信頼などを得る目的で取得したという。
同社の発表によると、インフォームドプロテイン認証は、製品に表示されているタンパク質の量に対し、実際に製品中に含まれるタンパク質の量を分析することで、表示値の信頼性を検証すると同時に、製品の生産・品質管理プロセス評価も踏まえながら認証するもの。認証後も、市場に流通された製品を毎月無作為に検査・分析することで、認証製品を継続的に評価するという。
「信頼性の高いタンパク質量の測定は、長年にわたり市場で求められていた」と同社。同社は今回の発表で、製品に表示されているタンパク質含量の正確さについては、「世界各国で疑問の声」があるとしつつ、61のプロテイン製品を対象に、タンパク質含量調査を実施したところ、16製品で表示値を下回っていたなどとするLGC社の報告も伝えた。明治では、プロテイン製品を選択する際、タンパク質の量は「重要な要素の1つ」になるとしている。
国内で販売されているプロテイン製品で、LGC社の「インフォームドプロテイン認証」を取得した製品は他にもあり、ネットワークビジネスを展開する日本アムウェイ合同会社(東京都渋谷区)が昨年9月、スポーツ栄養カテゴリに組み入れている『XSホエイプロテイン』で取得したことを発表していた。
LGC社は、サプリメントの国際的なアンチドーピング認証プログラム「インフォムードチョイス」、「インフォームドスポーツ」を運用していることで知られる民間の分析機関。
【石川太郎】
(冒頭の画像:明治の報道発表から)
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