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これまでの経験を生かし差別化を 【年頭所感】(特非)全日本健康自然食品協会 杢谷正樹理事長

 新年あけましておめでとうございます。
 旧年は、年始の能登半島地震から夏の全国的な猛暑、豪雨災害を伴う短い秋を経て寒さの厳しい冬を迎えました。
 
 私たちの食卓を潤す自然の恵みは、直近十数年で大きく変化し、私たちの経験値では計れない様相を呈してきました。国内では第一次産業である農業、林業、漁業に従事する方々もこの環境の変化に翻弄され高齢化とともに専従者も激減しています。世界的にも気候変動により、農水産物の収穫・漁獲量が大きく減り、円安の影響も併せて私たちを取り巻く食料品は高騰を続けており、特定の原材料においてはこの10年で価格が200%を超えるものもあります。

 これまで価格訴求で店舗を増やしてきた量販店や大量仕入れでコストカットしてきた通販業界でも、健康食品等は頭打ちの傾向にあります。
 一方、消費者の健康意識は依然上昇傾向にあり「値段が高くても要るものは買う」という認識が高まっており、顧客の経験値が消費行動に反映されています。自然食品、オーガニックの店舗も淘汰されているとはいえ、元気な店舗にはそれなりに理由があります。取り扱い商品や価格が他店と同様でもスタッフのコミュニケーション能力で差別化が図られているのは注目されるところです。お客様の滞在時間を長くして、しっかりとご要望を聞き対応している店舗は勝ち残っています。これからの市場にはこの「丁寧な対人スタイル」がより必要なのではないでしょうか。

 消費者はインターネットを駆使し情報を得ています。敢えて原価の高い商品を求める傾向も高くなっています。
 2025年は市場がさらに成熟していきます。商品も店舗もこれまでの経験の蓄積を活かして、より差別化を図れる企業が勝ち残るのではないかと思います。

 本年もよろしくお願いいたします。

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