オアシス、小林製薬株をさらに買い増す 今月18日時点で10%超、筆頭株主に迫るか
「物言う株主」として知られる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが㈱小林製薬(大阪市中央区、山根聡社長)の株式をさらに買い増し、今月18日までに議決権比率で10.63%を保有していることが分かった。先月12日時点の保有率は7.93%だった。小林製薬がきょう26日午前、明らかにした。同社は「確認ができていない」としているが、筆頭株主の小林章浩前社長に迫る大株主になったと観測されている。
オアシスは小林製薬株の取得を段階的に進めている。今年7月時点で約5%保有していた。先月下旬には、同社が起こした「紅麹サプリ」健康被害問題の原因分析再調査と、オアシスが指定する社外取締役等の選任を求める臨時株主総会の開催を同社に要求。また、健康被害問題発覚時の取締役に対して約100億円の損害賠償請求訴訟を提起するよう求めているとされる。
(冒頭の写真:紅麹原材料を製造していた小林製薬の旧大阪工場)