内臓脂肪低減、バナバ葉由来成分でも 【機能性表示食品届出DB更新】東洋新薬、ヘルスクレームさらに広げる
機能性表示食品の届出情報データベース(DB)が17日に更新され、既存関与成分のバナバ葉由来コロソリン酸について、「肥満気味な方の、お腹の脂肪(内臓脂肪)を減らすのを助ける機能があることが報告されています」という、同成分として初の機能性表示を行うサプリメントの届出が公開された。
同成分を関与成分として含む「バナスリン」(バナバ葉抽出物)を独自素材として取り扱う㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市)が届け出たもので、同社でヒト試験を実施して効果検証し、バナバ葉由来コロソリン酸として可能なヘルスクレームを広げた格好。同成分単体で内臓脂肪低減機能を訴求する事例は、これまでなかった。ほかの機能性関与成分を複合させる必要がなくなるため、需要が広がりそうだ。
バナバ葉由来コロソリン酸を機能性関与成分として配合した機能性表示食品は、高めの血糖値を下げる旨を訴求するサプリを中心に累計60製品以上が届け出されている。
その中で東洋新薬は、同成分についてこれまでに、日常的な運動との併用による、中高年の「加齢に伴い低下する歩く力を維持する機能」、「椅子から立ち上がるときや座るときの膝の違和感を軽減する機能」、「一時的な腰や肩の負担を軽減する機能」がある旨のほか、高めの空腹時血糖値を下げる旨の機能性表示を行えるようにしていた。
なお、17日のDB更新で受付公開された新規届出は13件(サプリメント9件、サプリ以外の加工食品4件、生鮮食品ゼロ件)だった。撤回届出については、前回12日の更新時点からの増加はゼロ件。今月3日以降、届出を取り下げる動きに落ち着きが見られている。
【石川太郎】
12月のDB更新:【2日】撤回届出止まらず、2日間で60件迫る
:【4日】届出者第1号、全届出の撤回に至る ヌルデのエラグ酸が初の届出
:【10日】イミダゾールジペプチド、鶏肉抽出物以外で
:【12日】新規10件、全てSR PRISMA2020準拠の届出は無く