オリザ油化、PIF契約を締結 大垣共立銀行と、「SDGs目標達成の取り組みが評価」
オリザ油化㈱(愛知県一宮市)は16日、大垣共立銀行(岐阜県大垣市)とポジティブインパクトファイナンス(PIF)に関する契約を締結したと発表した。同銀行も同日、同社に対してPIF融資を実行したと発表した。
PIFは、当該企業の事業活動が、経済・社会・環境の3つに与える影響を分析・評価し、ポジティブな影響の向上とネガティブな影響の低減を継続的に支援する融資手法。SDGsの目標達成に貢献することを目的にした投融資で、達成すべき評価指標(KPI)を金融機関が設定して融資を実行、達成状況を継続的にモニタリングする。大垣共立銀行のPIFスキームは、国連環境計画金融イニシアティブが策定したポジティブインパクト金融原則に適合しているという。
オリザ油化は1939年に創業。精米で不要になった米ぬかを原料とする米油の製造販売を主業としつつ、米ぬかをはじめとする植物由来の未利用資源が持つ生体調節機能に着目した、サプリメントや化粧品などに使用する原材料の研究開発、製造、販売をグローバルに展開している。
同社は発表で、大垣共立銀行とのPIF契約締結について、「世界の未利用資源の活用にこだわり、オンリーワンでグローバルな、そしてサスティナブルな製品づくりに邁進し、自然と共生した社会づくりを行ってきた取り組みが、PIF締結というかたちで評価いただけた」とコメント。「引き続きサスティナブルな社会の実現に向けた取り組みを社員一丸となって積極的に行っていく」としている。
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