ティーライフ、ウェルネス事業が苦戦 卸売と小売事業を統合しグループ経営の効率化を図る
ティーライフ㈱(静岡県島田市、西上節也社長)はこのほど、2025年7月期第1四半期(2024年8月1日~10月31日)の決算短信を発表した(連結)。売上は、前年同期比11.6%減の26億8,300万円、営業利益は、同68.3%減の1,500万円だった。
同社グループは、安定的かつ継続的な成長と企業価値の向上を目指し、「進化するウェルネス&ライフサポート企業」をビジョンとし、引き続き「Reborn!ver.2」をスローガンとした中期経営計画の達成に向け、各事業の拡大と利益確保に取り組んだ。
これまで3つの報告セグメントで事業を展開してきたが、グループ経営の効率化を図るため、セグメントの範囲について経営管理区分の見直しを行い、従来、「卸売事業」と「小売事業」に区分されていた事業を「ウェルネス事業」に統合、従来の「プロパティ事業」の呼称を「ロジスティクス事業」に変更し、報告セグメントを3つから2つに変更した。
ウェルネス事業は、テレビショッピング向けの卸販売では主力のサプリメントに注力したほか、寝具等の新商品拡販に注力。実店舗向け卸販売では秋口の気温が下がらず季節商品の動きが鈍かったため、通年商品の拡販に注力した。カタログ通販においては、顧客開拓の効率改善と販促規模の適正化を進めた。EC分野においては、インフルエンサーを活用した販売促進に注力すると同時に、オリジナル商品の品揃え拡大や販促効率の向上に努めた。また、米国向けEC事業や国内外の新規卸売先開拓といった今後の成長領域に積極的に投資した。
同セグメントの売上は同12.6%減の24億6,700万円、配送コストなど運営コストの上昇により、セグメント損失は2,100万円(前年同期は2,000万円の利益)となった。その要因として同社では、紅麹問題継続の影響、ECモールの競合出店社数の増加に伴う競争の激化などを挙げている。