腸内環境ヘルスケア協会設立、本格稼働 検査ガイドライン策定による品質・業界の信頼性向上を目指す
㈱サイキンソー(東京都渋谷区)はこのほど、腸内環境検査業界の発展と信頼性の向上を目的とする業界団体(一社)腸内環境ヘルスケア協会を10月23日付けで設立したと発表した。
代表理事を同社代表取締役CEOの沢井悠氏と、㈱メタジェン(山形県鶴岡市)代表取締役社長CEOの福田真嗣氏が務める。理事を㈱テクノスルガ・ラボ(静岡市清水区)代表取締役社長の望月淳氏、カルビー㈱(東京都千代田区、江原信社長)研究開発本部研究部部長の石原克之氏、㈱ダイセル(大阪市北区、東京都港区、小河義美社長)ヘルスケアSBU事業推進室マネージャーの卯川裕一氏が務め、業界の発展を目指して活動を本格的に開始する。
近年、腸内環境と健康との関連に対する消費者の関心が高まり、腸内細菌叢検査の需要が増加している。一方で、現状では検査手法や品質に関する統一された基準が存在せず、各事業者が独自の基準で運営しているため、消費者が結果を理解しづらいという課題がある。また、腸内環境が個人ごとに異なるため、個々に最適化された生活習慣改善のアドバイスが求められているが、アドバイスの提供には制限がある。こうした状況を受けて、腸内環境検査の精度管理や消費者保護を目的として同協会の設立に至ったという。
業界全体の信頼性を高めるため、1.腸内細菌叢検査の標準化や指針作り、2.検査結果のアドバイスや行動提案に関するルール策定、3.産業化に資するエビデンス構築に取り組むとしている。同時に、新規事業者も安心して参入できる環境を整え、業界全体の発展への寄与を目指す。さらに、検査に対する海外の動向も踏まえ、未だ定まっていない国際基準の策定、日本発のグローバルスタンダードの確立によって、世界市場での展開を目指す。
現在、腸内環境検査事業者、ヘルスケア関連企業や有識者を対象に、会員を募集している。入会に関する詳細はこちらから。
(冒頭の写真:同社リリースより)