サプリ消費支出、5カ月ぶりに増加 【家計調査】10月、前年同月比4%増の1,155円
総務省統計局がきょう6日発表した10月の家計調査報告(2人以上世帯)で、サプリメントなど「健康保持用摂取品」の1世帯あたり消費支出の前年同月比が5カ月ぶりのプラスに転じた。
勤労者世帯による支出は引き続き振るわなかった一方で、無職世帯が前の年の同じ月と比べて支出を大きく増やした。
勤労者世帯は8カ月連続で減少
10月の健康保持用摂取品の1世帯あたり消費支出は1,155円となった。前年同月と比べて名目で4.1%のプラス。増加は5月以来。支出額が1,100円台に乗るのは3月以来、7カ月ぶりとなった。
10月は無職世帯が前年に比べて支出を大きく増やした。1世帯あたり1,736円となり、前年同月比は名目で18.7%のプラス。2カ月連続で2ケタの増加となった。この支出額は3月と並ぶ今年の最高額。前の月と比べて約260円増加した。直近3カ月は1,270円~1,470円台で推移していた。11月も支出を維持しているかが注目される。
一方で、勤労者世帯による支出は10月も振るわなかった。1世帯あたり763円と2カ月連続で700円台にとどまり、前年同月比は名目で13.2%の減少となった。減少は8カ月連続。4月以降、最大で30%を超える2ケタの減少が続いており、前年に比べて健康保持用摂取品に対する支出を強く抑制していることが窺われる。
10月の1世帯あたり消費支出額は全体で30万5,819円だった。物価変動の影響を取り除いた実質の前年同月比は1.3%減(名目では1.3%増)となり、3カ月連続のマイナスになった。
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