夏の一斉監視、東京都が速報値公表 大量調理、生食、HACCPなど約12万件に立ち入り
東京都は6月1日~8月31日までの期間、夏の食品衛生一斉監視を実施し、このほど実施結果について速報値を取りまとめた。
残留農薬、生姜など7検体で違反
延べ11万8,021件の食品関係営業施設に立入検査を行い、食品の衛生的な取扱い等の指導を実施した。食品など4,694検体について検査を実施した結果、基準値を超えて残留農薬を検出した「生姜」など、計7検体の違反を発見し、必要な措置を執った。
今回の一斉監視でも、大量調理施設や集団給食施設、生食での食肉の提供中止、HACCPの取組支援を重点監視項目とした。
延べ4,405件の大量調理施設などへの立ち入り検査において、食品の衛生的な取扱いについて153件の指導を行った。
延べ1万5,982件の飲食店などに立ち入り検査を行った結果、鶏刺しなどの鶏肉を生で提供していた512件の施設に対して、十分な加熱を行うよう指導した。
HACCPについては、延べ3万9,166件の食品事業者などに対して、衛生管理計画の作成、記録の実施などについて指導した。
「健康食品」健康被害情報に対する対応を徹底
重点項目以外でも、いわゆる「健康食品」を取扱う事業者に対して、延べ42件に監視を実施し、衛生管理状況の確認の他、健康被害情報を探知した際の対応の徹底などについて指導した。
また、テイクアウトや宅配などを実施する飲食店に対し、延べ5,517件の立入検査を実施し、調理済食品の速やかな放冷、冷却などの適切な温度管理について58件に対して徹底指導を行った。
期限表示やアレルゲン表示でも指導した。24万2,488品目の食品に対し食品表示法に基づく表示監視を行った結果、953品目の不適正表示食品を発見し、表示改善の指導など必要な措置を実施した。
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