厚労省、第2回紅麹関連製品WG開催 持ち回り形式、プベルル酸巡る規格基準の要否審議か
厚生労働省の「紅麹関連製品に係る事案の健康被害情報への対応に関するワーキンググループ」(紅麹関連製品WG)は、先月の設置以来2回目の審議をきょう22日から24日まで、「持ち回り」の形式で開く。
WGは、厚労省が設置した厚生科学審議会・食品衛生監視部会に紐づく「機能性表示食品等の健康被害情報への対応に関する小委員会(第1・第2小委員会)」の下に設置。同省によると、「小林製薬株式会社の紅麹を使用した機能性表示食品3製品に係る健康被害情報への食品衛生法上の措置の要否」に特化した審議を目的に設置された。中長期的な措置の要否を検討する。
先月18日、会議の冒頭など以外は非公開とするかたちで初回の審議を行っていた。
厚労省が公表した、第1回の議事概要によると、WGは、大阪市実施の調査のうち8月15日までに同省へ調査終了の報告があった58の死亡事例のうち、①プベルル酸が含まれる昨年7月以降に出荷された製品を喫食した可能性が高い事例、②近位尿細管障害を含めて何らかの腎障害がある、または疑われる事例──の両方を満たす6事例を基に、食品衛生法上の措置の要否を検討。
その結果、国の原因究明調査でプベルル酸に腎毒性が確認されていることから「プベルル酸を発生させない製造条件や、プベルル酸に係る規格基準等の要否について検討していくことが必要ではないか」をはじめ「引き続き、必要な情報を収集すること、再発防止のための知見を蓄積していくことが重要」といった意見が取りまとめられたという。
【石川太郎】