22年度500件超える【31日の機能性表示食品 届出更新】12件追加、医療用医薬品メーカーからの届出も
機能性表示食品の届出情報公開データベースの更新が31日にあり、計12件の新規届出を公開した。これにより、2022年度の届出件数は500件を超え、累計502件になった。前の年度に比べて届出の積み上がるペースが鈍化している。
この日公開されたのは届出番号H491から同502までの12件で、内訳は、サプリメント形状が7件、サプリ以外の加工食品が5件。また、「実商品の販売見込みがない」を理由にした届出の取り下げが1件、公開された。撤回届があったのは、チコリ由来イヌリンを機能性関与成分にした清涼飲料水。
眼科領域に強い千寿製薬、アイケア機能でサプリなど届出
新規の機能性関与成分やヘルスクレームは見られなかった。ただ、医療用医薬品など製造・販売を手がける千寿製薬㈱(大阪市中央区)からの届出が2件、公開された。同社の届出が公開されるのは今回が初。
千寿製薬が届け出たのは、アイケア領域のサプリメントとその他加工食品。いずれもアスタキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチンの3つを機能性関与成分にしたもの。
同社のホームページによると、同社は眼科領域の医療医薬品を中心に製造・販売を展開する医薬品メーカー。一般用医薬品も手がけており、目薬の『マイティア』シリーズが有名。耳鼻咽喉科領域にも進出している。
これまでに同社がサプリメント・健康食品の製造・販売を手がけたことはなく、今回届け出た機能性表示食品を発売すれば、医療用医薬品メーカーが新たに参入することになる。
【石川 太郎】
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