21年度通販市場売上高、11兆円突破 前年度比7.8%増、伸び率例年並みに(JADMA調べ)
国内通信販売市場の2021年度(21年4月~22年3月)の売上高規模が、推計で11兆4,600億円と11兆円を超えたことが、(公社)日本通信販売協会(粟野光章会長。以下、JADMA)の調べで分かった。前年度比は7.8%増と、金額ベースでは8,300億円増加し、23年連続で増加傾向を示した。ただ、前の年度の伸び率は、新型コロナ禍の巣ごもり需要の高まりを受け、20%以上に達しており、伸び率は例年並みに戻ったことになる。
JADMAが24日、速報値として公表した。増加の要因として、前年度に引き続き「在宅時間を充実させるアイテムが好調」であることを挙げている。
売上高規模は、JADMAの会員情報のほか、同会員420社を対象にした「第40回通信販売企業実態調査」で得られた回答の売上部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員企業357社の売上を加えて算出した。衣料品、雑貨、化粧品、健康食品などの物販を中心に売上高規模を推計している。
(冒頭の画像:国内通販市場売上高の推移。JADMA報道発表資料より)