ピップ㈱（大阪市中央区、松浦由治社長）が展開するスリムウォークは、「働く女性の憂鬱を無くしたい」、「夕方になっても軽やかな脚のまま、生活を楽しんで欲しい」という思いから1999年に生まれた着圧レッグウェアブランド。今年25周年を迎えた。多様化する消費者ニーズを捉え、ラインアップを拡充してきた。今後は、健康との融合、環境に配慮したサスティナブルなケア用品など、さらに価値を広げたブランドへと進化させる。

ハイソックスタイプからストッキングなどへ

　同シリーズは、ハイソックスタイプから発売を開始した。その後、ストッキングなどの「おそと用」のラインアップを広げ、2010年に、「就寝時にも女性の綺麗に寄り添いたい」という思いから、「おやすみ用」の製品を発売した。また、12年に新しく「おうち用」カテゴリーを拡充。18年には、スポーツ市場の拡大を受け、スポーツ用新シリーズ『Beau-Acty（ビューアクティ）』を発売した。20年からは、「あなたらしく、ハッピーな毎日を過ごせるように。」というメッセージを掲げ、ブランドイメージを一新。21年にはシーンを問わず家でも外でも好きな時に着用できる「for All time」の製品を発売した。
　ここ数年間で発売した新商品は、機能面は維持しつつ、日常に取り入れやすい仕様を心がけているという同社。担当者は「着圧ソックスの課題は、履きにくさからくる使用離脱者が多いということ」と話す。昨年発売した『着圧リブレギンス』や、今年9月に発売した『美脚メイクソックス』をはじめとする、「日常に取り入れやすい着圧アイテム」という新価値の認知を高めることで、より多くの消費者に提案したいとしている。
　また、シューズを中心にデザイン・機能性に優れた消費財を海外生産し日本に輸入しているTOSMAX㈱とライセンス契約を結び、スリムウォークブランド史上初の「スニーカー」をラインアップに追加した。

25周年企画開催第3弾で新商品投入

　同社では、「SLIMWALK『いつでも、いつまでもあなたの日常に 25周年祭』」企画を実施した。第1弾として、7月11日～22日の期間、第2弾として8月19日～30日の期間、それぞれ抽選で50人に「スリムウォーク 詰め合わせ」が当たるプレゼントキャンペーンを実施。また第3弾として、大型新商品を投入。ブランド史上初のスニーカー『美脚ヒールアップインソール COLLECTION』の他、クルー丈の着圧『美脚メイクソックス』を新発売した。
　
「THE WELLNES CONPANY」の実現を目指す、消費者の生の声を商品へ
　
　同社の自社商品開発事業においては、マーケティングから製品企画、品質保証、プロモーション、店頭実現に至るまで、製品開発に関わる全てをプロダクト及びマーケティング本部が中心となって担当している。さらなる製品の機能・品質・価値の向上を目指してノウハウの蓄積、担当者のスキルアップを通じて、開発力強化を推進。また、ただ単に製品開発・営業を行うだけでなく、しっかりとしたアフターフォローを行っている。「お客様相談室」では、年間約2万件にも及ぶ意見や提案、感謝、時には叱りの言葉といった消費者の生の声に対し、適切な対応を行う一方でデータを収集し、現行品の改良と次のものづくり、販売方法のヒントとして、社内の各セクションにフィードバックするシステムを整えている。

＜COMPANIY　INFORMATION＞
所在地：大阪市中央区農人橋2丁目1番36号（本社）
URL： https://www.pipjapan.co.jp/
事業内容： 医療衛生用品、健康食品、ベビー用品、ヘルスケア用品、日用雑貨、医薬品、医薬部外品、医療機器などの卸販売。ピップエレキバン、ピップマグネループ、スリムウォークなどの自社開発商品の製造・販売」

（冒頭の写真：25周年の節目にTOSMAX㈱とライセンス契約を結び誕生した『美脚ヒールアップインソール COLLECTION』/同社提供）