エシカル消費の認知度、前年度から減少 第3回消費生活意識調査、実践度は昨年度から増加
消費者庁はきのう7日、「令和6年度第3回消費生活意識調査結果」を公表した。10月に行った同調査では、「エシカル消費(倫理的消費)」を中心に、全国の15歳以上の男女5,000人を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施した。
エシカル消費の認知度については、知っていると回答した人(「言葉と内容の両方を知っている」または「言葉は知っているが内容は知らない」と回答した人)の割合は27.4%で、令和5年度(29.3%)からやや減少した。年代別では10歳代(33.8%)、40歳代(33.7%)の認知度が高いという結果となった。
エシカル消費の言葉や内容を知った情報源については、「新聞・テレビ・ラジオ」と回答した人の割合が最も高く39%という結果に。10歳代では教育現場での取り組みの効果が見られ、「学校での学習」と回答した人の割合が最も高く58%となった。
エシカル消費につながる行動をどの程度実践しているかについては、実践していると回答した人(「よく実践している」または「時々実践している」と回答した人)の割合は36.1%で、昨年度(27.4%)と比較して増加。年代別では、70歳代以上の実践度が最も高く48.1%だった。若い世代では、10歳代(32.7%)が20歳代(26.6%)、30歳代(26.3%)に比べて実践度が高いという結果となった。
エシカル消費に取り組む理由については、「同じようなものを購入するなら環境や社会に貢献できるものを選びたい」と回答した人の割合(53.3%)が最も高く、次いで「節約につながる」(50.4%)、「環境問題や社会問題を解決したい」(49.2%)となった。一方、エシカル消費に取り組んでいない理由については、「どれがエシカル消費につながる商品やサービスか分からない」(23%)、「経済的余裕がない」(20.1%)となった。