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セルフヘルスケア、30年に7.5兆円規模 富士経済が市場調査、疲労回復と肌ケアが大きく

 一般用医薬品・医薬部外品やサプリメントのほか化粧品、生活用品、機器、サービスなどを利用した「セルフヘルスケア」のうち、疲労回復や睡眠サポート、免疫ケアなど20コンセプトの国内市場規模を㈱富士経済(東京都中央区)が調べたところ、2024年は合計7兆1,190億円と見込まれることが分かった。30年にはさらに5%超の伸びを見せ、7兆4,944億円が予測されるという。同社が17日に発表した。

 同社はセルフケアを「自分自身による健康ケア」と位置づけ、「高齢化が進む日本において、医療費上昇という社会課題への解決策の1つとして、メディカルケア(医療機関での治療)からのシフトが進み拡大が予想される」と見ている。

 同社の発表によると20コンセプトのうち24年に1兆円超の規模が見込まれるのは、肌ケア関連(1兆7,956億円)と疲労回復関連(1兆2,385億円)。これに続くのがダイエット関連、栄養補給関連でそれぞれ6,206億円、4,600億円。「今後高い伸びが期待される」コンセプトは、睡眠サポート、認知機能サポート、メンタルヘルス、尿トラブルの4つだと分析している。

「今後取り組みたい」、男女とも睡眠サポートがトップ

 同社はまた、一般消費者1万人を対象にしたアンケート調査も実施。市場規模調査対象にした20コンセプト別にセルフヘルスケアの実施状況の他、今後取り組みたいヘルスケア(ニーズ)を尋ねた。

 その結果、実施状況については、男性では「疲労回復」(回答率36.6%)、女性は「肌ケア」(同64.7%)がそれぞれトップ。「肌ケア」は、男性でも25%の回答率があり、上位5位に入った。女性の2位は、「腸内環境改善」(同47.2%)だった。一方、「ニーズ」では、男性、女性ともに「睡眠サポート」がトップ(回答率=男性10.3%、女性14.0%)になった。

 「ニーズ」について、男性の2位以下は、「疲労回復」(回答率9.7%)、「アイケア」(同7.3%)、「免疫ケア」(同7.2%)、「脂肪・コレステロール値改善」(同7.1%)と続いた。一方、女性の2位以下は「ダイエット」(同12.8%)、「疲労回復」(同12.5%)、「免疫ケア」(同11.7%)、「脂肪・コレステロール値改善」(同11.4%)の順となり、「アイケア」のニーズは女性よりも男性で高いことが窺われる結果だった。


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