2019年度通販広告実態調査報告書、不適切な表示が増加
(公社)日本通信販売協会(JADMA)広告適正化委員会は29日、2019年度通販広告実態調査報告書を発表した。新聞折込チラシ600件を対象に調査した結果、不適正な表示は232件に上り、前回調査よりも11件増加した。商品群別で見ると、「健康食品」は16件、「化粧品」では17件の広告が不適正と判定された。
通販の関連法令に抵触する恐れのある事例として、酪酸菌サプリメントの折込広告を紹介。「医学誌にも掲載!TVでも話題のあの酪酸菌がついにサプリメントで解禁!ガマンしない次世代サプリ」などと表示していた。
医薬部外品薬用美白パックで、「簡単!塗って落とすだけ60秒でシミが消える!?※メーキャップ効果による」、「思い立ったらすぐ美白!塗って落とすだけの簡単お手入れ」などと表示した広告も、関連法規に抵触すると判定。また、石けんの広告で「目尻や頬のおばあちゃんジミがいつの間にか…!?」と表示した事例については、医薬部外品の化粧品であってもシミが取れる効能を持った商品はないなどの視点から、不適正とした。