2019年度サプリメント市場、前年並みの7,942億円~TPCマーケティングリサーチ
<重要度が増してきた機能性表示食品>
TPCマーケティングリサーチ(株)(大阪市西区、川原喜治社長)がこのほど公表した調査結果によると、2019年度のサプリメント市場は前年度比0.7%増の7,942億円となった。調査結果の詳細は、調査レポート『2020年 サプリメントの市場分析調査』として取りまとめた。
19年度は、機能性表示食品を中心とした生活習慣関連カテゴリー、スポーツ関連カテゴリー、シニア向けカテゴリーなどが好調に推移。一方、中国電子商取引法の施行に伴うインバウンド需要の減少、景品表示法違反による酵素商品の縮小などが響き、市場全体では微増にとどまった。
機能性表示食品のサプリメント市場規模は、同29.8%増の1,329億円に拡大。サプリメント市場全体に占める割合も16.7%となった。サプリメントを展開する上で、機能性表示食品の位置づけは重要度が増していると分析。具体的な健康機能を表示できる点が強みで、消費者の健康に対する不安・悩みに寄り添った商品提案によって、潜在ニーズの掘り起こしが期待できるとしている。
20年度の市場規模については、同1%増の8,022億円と予想。新型コロナウイルス感染拡大が、サプリメントに対する消費者ニーズを高めていると指摘している。