19日、第2回健康食品試験法研究会開催 「無処置対照試験に適した項目」など例示へ
「健康食品試験法研究会」(代表:唐木英明東京大学名誉教授)は19日、第2回健康食品試験法研究会をオンラインで開催する。
「プラセボ対照で有効性が確認できない症例」、「無処置対照試験で検出できる項目」などについて検討。前回、メンバーから提示された健康食品業界の課題などについて意見交換を行う。
前回の検討会では、薬理学や統計学の専門家には「プラセボ対照試験は健康食品の効能を過小評価する可能性が高いことがよく知られた事実であること」、「この問題に国は対応しているが、それは統計の使用法から見て必ずしも望ましくないこと」、「プラセボ対照の代替として、無処置対照あるいは変形プラセボ対照が考えられること」などの課題が確認された。2回目以降、課題に対する対応策を具体的に落とし込んでいく。
また、医薬品業界に対して健康食品業界にはシンクタンク機能を持つ組織がないことが課題として挙げられた。これに対して業界側がどう応えていくのかも課題の1つとされている。
同会は、科学者を中心とした会員と、主に事業者団体・企業によるオブザーバーで構成されている。同会では会員・オブザーバーを問わず、意見を幅広く集約し、健全な市場形成と消費者の安全と合理的商品選択の実現に向け、最終的に関係機関への提言に生かしたい考えだ。
唐木代表は、「新たな試験法に関心のある事業者・団体はどんどん参加して積極的に意見交換してほしい」と話している。
問い合わせ先:健康食品試験法研究会事務局 TEL:03-6205-8181(ウェルネスニュースグループ内)
E-mail:info@wellness-news.co.jp
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