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12月の届出総数150件超える 【機能性表示食品届出更新】22年度、一時停滞も持ち直し

 消費者庁は27日、機能性表示食品の届出情報公開データベースの更新を行い、届出番号H751から同772まで計22件の新規届出を公開した。内訳はサプリメントが9件、それ以外の加工食品が12件、生鮮食品が1件。新規の機能性関与成分やヘルスクレームはなかった。

 これが2022年最後の更新になるとすれば、12月の更新回数は都合8回に上り、合計151件の新規届出が公開されたことになる。7月以降は公開件数が伸び悩み、50件台にとどまる月も数回あったものの、10月以降は回復傾向。3カ月連続で120件超を維持し、12月は直近3カ月で最高件数になった。

 今年度(22年4月~23年3月)の届出総数は27日時点で772件。総届出件数が1,400件を超えて過去最高を記録した前年度は、12月末までに届出番号が880に達していた。今年度はそれを100件超、下回る。

 届出表示における「~の方に適しています」など、それまで不備を指摘していなかった表現や記載を差し戻すようになったことで、ブレーキが掛かったと考えられる。今年初めに構想を明かした、届出確認の合理化や迅速化を目的とする、いわゆる「ゼロ日」ルール(民間を活用した届出事前確認の制度化)もその後、特に動きがない。届出件数が増える中で、消費者庁のマンパワー不足が影響した可能性もありそうだ。

 一方、健康な人の免疫機能ケアを訴求する第2の機能性関与成分に関する届出が今月、公開された。第1弾のプラズマ乳酸菌の公開から、およそ2年半の歳月を要した。それまで差し戻しが繰り返されてきた届出の内容と、届出番号が付与された届出の間にどのような違いがあったのかは不明だが、届出公開件数が増加傾向を示し始めたことも含め、今後に向けて明るい兆しが出てきた。

 27日に公開された新規届出の概要は下の一覧のとおり。なお、この日も既存届出の取り下げに関する情報更新があり、製品化の中止を理由に、八幡物産㈱が今月20日付で、サプリメント『脂肪ヘラシーナ』の届出を取り下げたという。

【石川 太郎】

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