食物アレルギーに関する「副読本」配布 「プロジェクトA」3年目に突入
オタフクソース㈱、ケンミン食品㈱、㈱永谷園、日本ハム㈱、ハウス食品㈱では、2021年から食物アレルギーへの取り組み「プロジェクトA」を推進している。このほど、小学生に向けた食物アレルギーに関する「副読本」を、4月下旬から小学校に案内し、10万部を無料配布すると発表した。
同プロジェクトは、食物アレルギー配慮商品を持つ食品メーカーとして、「食物アレルギーの有無にかかわらず、みんなで食事をおいしく楽しめる社会の実現」に貢献することを活動理念とし、食物アレルギー配慮商品の普及やレシピの協同開発、啓発活動に取り組むというもの。
21年度に発行した副読本「知ろう!学ぼう!食物アレルギー~みんなでいっしょにおいしく食べよう~」(B5判16ページ)の無料配布は、今年度で3年目を迎える。今年は10万部を用意し、新年度開始に合わせて使ってもらいやすいように、昨年より約1カ月早く47都道府県に案内を開始する。申込みがあった小学校に、順次希望数を無料配布する。
また今年度も、副読本を申し込んだ小学校を対象に、「プロジェクトA」のメンバーが講師となって行う「出前授業」の実施を予定している。従来のオンラインでの実施形式に加えて、新たに対面での実施も希望を受け付ける。対面授業実施の対象地域は東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県、広島県。
出前授業は、子どもたちの食物アレルギーに対する理解・関心を深め、記憶に残る機会をつくることを目的に21年10月からスタートした。副読本を申し込んだ小学校の5・6年生を対象とし、22年度は5校で314人に向けて実施。2年間で計9校、延べ601人の児童が参加した。副読本を活用した食物アレルギーに関する知識の他、食物アレルギーに配慮した商品を製造する食品メーカーならではの内容を盛り込み、児童が楽しく学べる授業を実施している。
(冒頭の写真:同社リリースより)