食品表示の全体像、対応策に「ICタグ」などの利用
食品表示の全体像の見直しを検討している消費者委員会食品表示部会は8日、これまでの議論をもとに整理した食品表示の課題と解決策を示した。
食品表示をめぐる課題に、表示項目が多すぎる点、その結果、読みにくい点などを挙げた。そうした課題に対応するため、商品パッケージに表示すべき項目の優先順位を付ける考えや、ウェブを活用する案などが出ている。
情報過多に対する解決策として、「表示のウェブ化」、「QRコードやAIの活用」、「ICタグを搭載した包材の利用」を示した。また、読みやすくするための解決手段には、「ユニバーサルデザインの導入」と「マークの活用」がある。
「マークの活用」について、出席した委員からは「マークは普及しないと理解できない」、「訪日外国人などにとってわかりやすい」などの賛否が寄せられた。
受田浩之部会長は、「ICタグの活用は解決のためのツールとなる。次回はインターネットを通じた情報提供について、専門家の意見を聞く」と述べた。
(写真:8日開催の食品表示部会)