食品添加物表示検討会の骨子案、「無添加」表示をルール化
消費者庁は27日、「食品添加物表示制度に関する検討会」の8回目の会合を開き、報告書の骨子案を示した。「無添加・不使用」表示については、今後作成するガイドラインで表示ルールを定める。栄養強化を目的に使用する添加物については、全ての加工食品に表示を義務づける方向となった。
骨子案では、「無添加・不使用」の表示について、表示すべき事項の内容と矛盾、または誤認させるような表示を禁止する考えが示された。食品表示基準の表示禁止事項に該当するかどうかを判断するためのガイドラインを策定する方向となった。また、消費者の誤認防止の観点から、食品表示基準にある「人工」「合成」の用語を削除する方針も示された。
栄養強化の目的で使用する添加物については、表示義務がある食品とそうでない食品が混在することが消費者にとってわかりにくいという指摘がある。このため、表示を要しないという規定を見直して、全ての加工食品を対象に表示を義務づける方向となった。
(写真:27日に開催された検討会の冒頭)