食品添加物表示検討会、栄養目的も全食品で表示義務化を要望
消費者庁の「食品添加物表示制度に関する検討会」は19日、栄養強化を目的に使用する食品添加物の表示のあり方を議論した。栄養強化が目的の場合も、全ての食品を対象に、添加物表示の義務化を求める方向でまとまった。
現行ルールによると、栄養強化を目的に使用する添加物については、表示が求められる食品群もあるが、そうでないものもある。このため、例えば酸化防止剤としてビタミンCを添加した場合であっても、食品の種類によっては、栄養強化が目的と主張すれば添加物表示を省略できる。
出席した多数の委員は「表示する必要がある」などと述べ、全ての食品に表示を義務づけることを求めた。
その一方で、消費者庁が判断する際には、消費者ニーズや事業者負担の把握、表示項目の優先順位の検討が必要という意見も寄せられた。