食品業界の発展と国民の健康に貢献 【年頭所感】健康と食品懇話会 阿部文明会長
新年を迎え、謹んで皆様の当会へのご理解とご支援に対し、心から感謝申し上げます。
昨年は、コロナ感染やウクライナ侵攻などにより、世界中で大変な年となりました。日本の食品業界においても、原料・資材の急騰、急激な円安などが最終商品の値上げラッシュにつながり、国民の食生活にも影響が出ました。また、フェムテックなどの女性の健康課題にも注目が集まるようになると同時に、超高齢化社会の2025年問題も見え始め、日本社会において健康・ウェルネスがますます重要になってまいりました。2023年もこのような流れが継続すると見られ、食品業界においては、さまざまな対応が迫られる年になると予想されます。
「健康と食品懇話会」は大手食品会社47社が集まり、国民の健康の保持・増進に寄与すると共に、食品業界の健全な発展を目指して精力的な活動を行っています。食品の有効性に関するワーキンググループでは、機能性表示食品などの表示制度について、また安全性に関するワーキンググループでは、食品成分の安全性に関する勉強会やセミナーを行いながら、(一社)健康食品産業協議会と連携して表示制度への意見集約や本分野における食品のあり方などを学習しています。また、消費者ワーキンググループでは、当会独自に消費者意識調査を行い、消費者の理解を深めています。事務局が中心となって各グループが和気あいあいながらも活発に活動を続けています。
2023年は、コロナの影響も和らぐと見られています。昨年以上に精力的に活動を行い、健康を中心とした食品業界の発展と国民の健康・ウェルネスにつなげていければと思いますので、今年もご支援のほどよろしくお願い致します。