政府は24日、食品ロス削減推進法を10月1日に施行することを定めた政令を閣議決定した。年間643万トンに上る食品ロスの削減に向けて、関係省庁や自治体、事業者などによる取り組みを推進する。

　同法は、政府に食品ロス削減推進に関する基本方針の策定を義務づけた。消費庁・環境省・農林水産省などの関係6省庁は「食品ロス削減推進会議」を設置し、基本方針（案）を作成。来年3月末までに基本方針を取りまとめ、閣議決定する予定だ。

　都道府県・市町村に対しては、基本方針に沿った食品ロス削減推進計画の策定を努力義務とした。また、基本施策として、消費者・事業者への普及啓発、事業者による取り組みの支援、食品ロスに関する実態調査、フードバンク活動の支援などを定めた。

　食品事業者については、「規制するのではなく、あくまで事業者へ取り組みを促す」（農林水産省食料産業局バイオマス循環資源課食品産業環境対策室）考えとしている。

?