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食事摂取基準2020年版検討会、「クロム」に耐容上限量

<「たんぱく質」の目標量、高齢者の下限を引き上げ>

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)策定検討会」は21日、ワーキンググループの報告について議論した。2月22日に開く次回会合で報告書(案)を示す。3月に報告書を取りまとめ、厚労省は19年度に告示する。食事摂取基準20年版は20~24年度まで使用される。

ワーキンググループは、「たんぱく質」について高齢者の「目標量」の下限を引き上げる案を報告した。これはフレイル予防の一環。男女ともに、「65~74歳」と「75歳以上」の下限を現行の13%エネルギーから15%エネルギーへ変更する考えだ。下限は推奨量以上で設定し、高齢者では摂取実態とたんぱく質の栄養素としての重要性を考慮した。

「ビタミンD」は、骨折リスクを上昇させない必要量に基づいて「目安量」を設定。その際、米国・カナダの基準から、日照によって皮膚で産生されると考えられるビタミンDを差し引いて算定したと説明した。

ビタミンDのフレイル予防については、予防を目的とした量を設定できるほどの科学的根拠がないことから、量の設定を見送った。日常生活で可能な範囲で適度な日照を心がけるとともに、ビタミンDの摂取は日照時間を考慮に入れることが重要という旨を記載する考えを示した。

「カルシウム」も、フレイル予防を目的とした量を設定できるほどの科学的根拠がないと判断し、設定を見送った。今後の課題として、小児を対象とした国内の摂取レベルの骨形成や骨折に対する影響を調べた研究が少ないことや、高齢者のカルシウム摂取量とフレイル予防の関連を検討した研究が少ないことを挙げた。

「クロム」は、「耐容上限量」を設定する方針。サプリメントの不適切な使用によって過剰摂取を招く可能性があることを念頭に置いた対応と説明した。耐容上限量は、サプリメントの摂取者で見られるインスリン感受性低下者の出現の結果を基に算定する。

(写真:21日に開かれた検討会の様子)

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