雪印ビーンスターク（株）（東京都新宿区、内田彰彦社長）はこのほど、母親の食事やサプリメントの摂取と母乳中の脂肪酸組成の関連を調べた研究結果が、学術雑誌「Current Developments in Nutrition」に掲載されたと発表した。

　78人の母親を対象に、横断的研究を実施。産後1～6カ月に収集した母乳から脂質を抽出し、脂肪酸組成を分析した。

　その結果、対象者の母乳中のDHA濃度は総脂肪酸当たり0.62％（中央値）で、78人中24人がDHAサプリメントを日常的に摂取していた。DHAサプリメント摂取者の母乳中のDHA濃度は0.74％（同）で、非摂取者（同0.55％）よりも高い傾向が見られた。

　さらに、母親の魚介類の摂取量とDHAサプリメントの摂取、母乳中のDHA濃度の関連を分析したところ、母親のDHAサプリメントの摂取は、母乳中のDHA濃度と関連することが示された。母親の焼き魚の摂取量と母乳中のDHA濃度についても、同様の関連が見られたと報告している。