食の安全・監視市民委、消費者庁に意見 果汁飲料に対する措置命令をめぐり見解求める
食の安全・監視市民委員会(佐野真理子・山浦康明共同代表)はこのほど、キリンビバレッジ㈱(東京都千代田区、吉村透留社長)が9月6日、果汁飲料『トロピカーナ 100% まるごと果実感 メロンテイスト』の表示に対して消費者庁から受けた景品表示法に基づく措置命令について、消費者庁長官に対して意見書を提出した。
「措置命令の実効性および関連した食品ECサイトの表示問題に関する質問」というタイトルの意見書では、キリンビバレッジ社が改善したとする新たなパッケージにおいて、イラストの部分はほとんど改善されていないと指摘。消費者にとって印象付けられるのは「文字よりイラスト」とし、改善されていない個所について、「消費者庁は一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であることを回避できていると考えているのかどうか」と同庁の回答を求めている。
また、措置命令以降、同委員会の調査により一部の食品ECサイトで旧パッケージの商品が売られている実態を確認したとして、「食品ECサイト運営会社など取引先・関係先にも再発防止策の周知徹底が必要」と訴え、同庁の見解を求めている。
さらに同委員会は9月30日付の「加工食品の原料原産地表示の改善を求める意見書」とする書面で、加工食品の原料原産地表示の改善を求めて消費者庁長官と消費者委員会委員長に対して意見書を提出している。