音楽事業会社が初の届出
エイベックスがブレンド茶2品 肌の健康を訴求
新規の機能性関与成分も
計40件の新規届出が公開された、4日の機能性表示食品届出情報の更新。微細藻類の一種であるシゾキトリウム由来のDHAなど、新規の機能性関与成分が含まれていた他、音楽事業を手掛けるエイベックス・エンタテイメント㈱（東京都港区、黒岩克巳社長）からの初の届出が公開されるなどした。
エイベックス・エンタテインメントは、『ChaLuna garden（カルナ ガーデン）』、『Tohtos（トートス）』を商品名とするブレンド茶2品を同時に届け出た。機能性関与成分は、前者がGABA、後者がロダンテノンB。いずれについても肌への働きを訴求する。
同社はライフスタイル事業も手掛ける。「avex beauty method」の名称で展開しているもので、サプリメントやスキンケア化粧品などの通信販売を行っている。今回届け出た2商品は、同事業での取り扱い品目になるようだ。
フィットネスクラブ運営会社が初の届出 微細藻類由来DHAで
また、新規の機能性関与成分としては、シゾキトリウム由来DHAの他、ビフィズス菌N61株（B.longum N61）の届出がそれぞれ公開された。訴求機能は、両成分とも記憶力の維持。
シゾキトリウムを届け出たのは、フィットネスクラブの運営などヘルスケア事業を手掛ける㈱ルネサンス（東京都墨田区、岡本利治社長）。同社も今回が初の届出で、『DHA900』を商品名にしたソフトカプセルのサプリメントを届け出た。微細藻類の一種、シゾキトリウムに由来するDHAを1日あたり900mg摂取できるようにしたもの。
シゾキトリウム由来DHAを巡っては、スピルリナを中心にした健康食品の製造・販売を行うDICライフテック㈱（東京都中央区、竹見孝弘社長）が昨年8月、取扱いを開始したと発表していた。当時の発表によると、この微細藻類由来DHAは、フランスの微細藻類開発企業・ファーメンタルグが開発したもの。「人工的な濃縮工程を経ず、51％という高濃度なDHAを実現した」という。
ルネサンスが今回届け出たサプリメントは、届出資料によると、同社とDICが共同で製品化したものとされている。
日清食品が新規ビフィズス菌で「記憶力維持」
また、新規のビフィズス菌となるN61株は、日清食品㈱（大阪市淀川区、安藤徳隆社長）がサプリメントで届け出た。同社独自のビフィズス菌だという。届出表示は次の通り。「健常な中高年の方の加齢に伴い低下する認知機能の一部である記憶力（視覚記憶力：図形を覚え、思い出す能力）、注意力（複数の情報から特定の情報に注目する力）を維持する機能が報告されています」
同社がビフィズス菌を届け出るのは今回が2件目。昨年2月、独自のビフィズス菌としてN708株（B.barave N708）を届け出ていた。こちらの訴求機能は、「お腹のつらさを和らげ、お腹の調子を整える機能が報告されています」。
なお、4日の更新で新たに公開されたのは、届出番号G965からG1004までの計40件。内訳は、サプリメント形状の加工食品とその他加工食品が20件ずつとなっている。
（冒頭の画像：エイベックス・エンタテイメントが届け出た『カルナガーデン』の表示見本の一部。消費者庁の届出データベースより）
