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除毛剤・脱毛剤による皮膚障害など738件~国民生活センター

(独)国民生活センターは19日、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)に除毛剤・脱毛剤の使用による危害情報が、2014年度以降に738件寄せられたと発表した。女性だけでなく、男性がヒゲを除去するために使用し、皮膚障害を生じるという事例が増加している。

 除毛剤・脱毛剤は、腕・足などの体毛の除去を目的に使用される。除毛剤はチオグリコール酸カルシウムなどを含み、化学的作用によって毛を軟化させて除去する。一方、脱毛剤は脱毛テープなどに見られるように、物理的に毛を抜いて除去する。

 危害情報の内訳は、女性が502件、男性が208件(不明・無回答を除く)。年代別で見ると、女性は40代、男性では20代がもっとも多い。危害の内容は「皮膚障害」が98%を占める。危害の程度については、「医者にかからず」がほとんどだが、治療期間が「1カ月以上」という事例も2件寄せられている。

 国センは消費者に向けて、商品に表示されている「用法・用量」や「使用上の注意」で、使用部位を確認して使用するようにアドバイスしている。事業者に対しては、使用部位を正確に表示することなどを求めた。

(写真:除毛剤により赤く腫れた前腕、国民生活センターの提供)

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