野菜をキーワードに自治体と協働 カゴメ、茨城県鉾田市の健康なまちづくりを推進
カゴメ㈱(愛知県名古屋市、山口聡社長)はこのほど、茨城県鉾田市との「野菜をきっかけにした健康なまちづくり」推進事業を開始したと発表した。同市による同事業「野菜つくってっけど、食ってっか?」を業務受託した。共通の強みである「野菜」をキーワードに、地域課題の解決と市民の野菜摂取量の向上の双方を目指した「野菜をきっかけにしたまちづくり」を共に推進していく。
具体的には、3つのしょくいく推進として、市内の生産者を巻込み、市内全小中学校で、植育・食育・職育をテーマとした「3つのしょくいく」授業を実施。また、市民の健康づくり推進として、働き盛り世代の野菜摂取増進のための企画実施、同市役所への「ベジチェック®」の設置継続、市の健康診断における「ベジチェック®」の活用と食事などの生活習慣の指導に関する取組の推進、市内各所での「ベジチェック®」を活用した野菜と健康について学ぶイベントなどを開催した。
同社では、中期経営計画(2016~25年)の中で、特に力を入れて解決すべき日本や世界が抱える社会課題として、「健康寿命の延伸」、「農業振興・地方創生」、「持続可能な地球環境」を挙げている。そして、野菜摂取不足ゼロに向けて企業活動を行なうことが、これらの3つの社会課題の解決に貢献すると考えている。鉾田市との取り組みもその一環で、鉾田市を皮切りに、青森県弘前市などのいくつかの自治体で、これら3つの社会課題の根底にあるさまざまな地域課題の解決と、市民の野菜摂取量の向上の双方を目指した共創の取り組みを始めるとしている。
(冒頭の写真:23年度に実施した取/同社リリースより)