都内の小学校で20人が食中毒 ジャガイモからソラニン類検出
給食のジャガイモで食中毒が発生した。東京都は7日、日野市内の調理実習で調理されたジャガイモによる食中毒で、5年生2クラス20人(男6人、女14人)の生徒が腹痛、頭痛、発熱、倦怠感などの症状を訴えたと発表した。
小学校では、6月5日の1・2時間目と3・4時間目にそれぞれ調理実習を実施した。茹でたジャガイモを喫食した生徒がその後、約50分~6時間後に食中毒症状を呈したという。東京都健康安全研究センターで分析したところ、茹でジャガイモと参考品の生のジャガイモからソラニン類を検出した。
有毒物質であるソラニン類は、ジャガイモの発芽部分や皮(特に緑化した部分)に含まれる。主にソラニンとチャコニンだが、これらを200mgから400mg摂取すると発症する言われているが、子どもの場合はそれ以下でも発症する場合があるとされている。
都は、「ジャガイモは冷暗所に保管し、日光が当たらないようにすること」、「芽や皮はあらかじめ取り除き調理を行う。特に緑化した部分は厚くむき取る」ように注意喚起している。
患者はいずれも軽症で、現在、全員回復しているという。
問い合わせ先:TEL03-5320-4405(東京都福祉保健局健康安全部食品監視課)