消費者庁は19日、機能性表示食品の届出情報公開データベースを更新し、20件の新規届を公開した。還元型コエンザイムQの新規ヘルスクレームや、医療用医薬品メーカーからの新たな届出が含まれる。

　データベースの更新は12日以来1週間ぶり。届出番号I131からI150までの、サプリメント8件、サプリメント以外の加工食品10件、生鮮食品2件が新たに公開された。

　公開された新規届を見ると、カネカグループのカネカユアヘルスケア㈱（東京都港区）が届け出た、還元型コエンザイムQ10を機能性関与成分にしたサプリメントがある。

　届出表示（ヘルスクレーム）は、「健康な中高年の方の認知機能の一部である注意力（注意を持続させながら作業を続ける力）や情報処理能力（情報を適切に処理する力）を維持する機能があることが報告されています」。

　還元型コエンザイムQ10として初のヘルスクレームとなる。細胞の産生を助けたり、酸化ストレスを緩和したりといった働きがある同成分の届出件数は現在50件超。身体的および精神的な疲労感の軽減機能、口腔内の潤いに役立つ機能、睡眠の質向上機能、一過性のストレス軽減機能といったヘルスクレームがこれまでに届け出されていた。

　また、「クエン酸塩混合物（無水クエン酸、クエン酸三ナトリウム、クエン酸三カリウムとして）」を名称とする機能性関与成分の届出が公開された。「クエン酸塩」の届出公開は今回が初。「クエン酸」の届出件数は現在までに100以上を数える。

　届出者は、ジェネリック医薬品をはじめとする医療用医薬品の製造を手がける日本ケミファ㈱（東京都千代田区）。同社は一昨年の2月、クエン酸を機能性関与成分とし、一時的な疲労感軽減を訴求するサプリメント『シトレートケミファ221 おつかれパンチ』の届出を行っていた。

　今回の新たな届出で同社は、前の届出と同じ『シトレートケミファ221』の名を冠したサプリメント2件の届出を行った。『しあわせパンチ』では、成人女性に限定した一時的な心理的ストレス感の緩和機能、『おやすみパンチ』では、睡眠の質を高まる機能が機能性関与成分に報告されている旨をそれぞれ表示する。

【石川太郎】

23年6月の届出DB更新
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