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通販会社のTOLUTO(前e.Cycle)に業務停止命令~消費者庁

<会社名・代表者名の変更後も消費者トラブル>

 化粧品や健康食品の定期購入契約に関する表示が特定商取引法に違反するとして、消費者庁は26日、通信販売会社2社に対し、行政処分を行ったと発表した。定期購入契約の表示で特商法に基づく処分を行うのは、消費者庁として初めてと説明している。

 処分されたのは、(株)TOLUTO(東京都渋谷区、佐々木信一代表)と、(株)アクア(東京都渋谷区、平原敬教代表)。

 TOLUTOの前身は、消費者庁が注意喚起を行ったサプリメント『ケトジェンヌ』の販売会社の(株)e.Cycle。会社名と代表者名を変更し、引き続き通販事業を展開している。

 消費者庁の調べによると、同社は販売サイト「ERUFLE」で、化粧品『REGRE リンクルセラム』を定期購入契約で販売。今年5月16日~11月7日までの期間、申し込みの最終画面で、2回目以降に提供する商品の代金の支払い時期を表示せず、定期購入契約の申し込みとなることを容易に認識できない表示を行っていた。

 また、申し込みの最終画面の下側に、小さい文字で130行以上の契約内容を記載。何度もスクロールしなければ契約内容を確認できないようにしていた。

 消費者庁は同社に対し、今月26日~来年3月25日までの3カ月間、通信販売に関する業務を停止するように命じた。さらに、社員の中谷裕一前代表に対し、3カ月間の業務禁止命令を出した。

 消費者庁は中谷前代表について、「(現在は)社員だが、業務遂行に主導的な役割を担っていると認められた」(取引対策課)と説明。一方、佐々木代表は主導的な役割を果たしていなかったという。

 TOLUTOの前身のe.Cycleについて、消費者庁は9月6日、同社が販売するサプリメント『ケトジェンヌ』の摂取によって、多数の健康被害情報が寄せられたことを受け、注意喚起を行った。その後、同社は会社名と代表者名を変更していた。

 PIO-NETに寄せられた同社に関する消費者相談は、2018~19年度(12月10日現在)の合計で5,434件に上っている。

<アクア、表示を修正>

 アクアはウェブサイトで、サプリメント『みのりの酵素』を販売。今年10月28日以降、申し込みの最終画面で、定期購入契約の申し込みを完了させるためのボタンに「ご注文完了ページへ」と表示していた。このボタンのクリックにより、定期購入契約の申し込みとなることが認識しにくい状況にあった。

 消費者庁は同社に対し、表示の是正とコンプライアンス体制の構築などを指示した。取材で同社は、「指示の内容を真摯に受け止め、指摘された内容に対応し、表示の修正は完了した。今後はコンプライアンス体制の見直しを行っていく」とコメントした。

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