農水省、地理的表示に6産品追加 登録は138品に、過去には違法表示に措置命令も
農林水産省29日、地理的表示(GI)として、ぐしちゃんピーマン(沖縄県、登録番号140)、大野豆(香川県、同141)、青森の黒にんにく(青森県、同142)、備前黒皮かぼちゃ(岡山県、同143)、淡路島3年とらふぐ(兵庫県、同144)、西わらび(岩手県、同145)の6産品を地理的表示(GI)として登録したと発表した。今回の登録で日本国内のGI登録産品は138産品となる。
GI保護制度は、地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因・環境の中で長年育まれてきた品質、社会的評価を有する伝統ある農林水産物・食品の名称を、その地域における知的財産として保護するもの。農林水産省が、学識経験者からの意見聴取等を経て地理的表示法に基づき登録する。
地理的表示をめぐっては一昨年12月21日に㈲竹田屋(兵庫県朝来市)、今年1月16日に㈲染井商店(埼玉県草加市)に対して措置命令が下されている。
竹田屋は、同社が経営する飲食店で、客に提供する料理において地理的表示である「但馬牛」、またはこれに類似する「但馬和牛」などの表示を不正に使用していた。また、染井商店は、地理的表示に登録されていない木炭であるにもかかわらず、「岩手切炭」、「岩手系木炭」などとECサイトで表示していた。
また、GI保護制度ではEUやアセアン諸国との相互保護も行っており、現在、「プロシュットディ パルマ」(イタリア)、「ルックガン ライチ」(ベトナム)、「ドラゴンフルーツ」(同)、「ドイトンコーヒー」(タイ)、「ドイチャンコーヒー」(同)などの海外産品も登録されている。
新たな登録品はこちら(農水省HPより)
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