農水省、原料原産地の不適正表示で阪神製菓に指示
菓子類の原料として、北海道十勝産と外国産の「小豆」を50%ずつ使用していたのにもかかわらず、「十勝産」などと表示し販売したとして、農林水産省は1日、阪神製菓(株)(兵庫県神戸市、上田耕司社長)に対し、表示の是正などを指示したと発表した。
同社は、『プチ十勝おはぎ』など47商品で、原材料の順位2位以下の「小豆」の原料原産地名を「十勝産」または「北海道十勝産」と表示して販売。しかし、実際には北海道十勝産と外国産の小豆を半分ずつ使用していた。農水省の調べによると、昨年9月28日~11月9日までの期間に、合計86万4,101個を販売したという。農水省は同社に対し、表示の是正、原因究明、再発防止策の実施などを指示した。
取材で同社は「指導内容を重く受け止めている。適正表示に努め、コンプライアンスを強化する」とコメント。表示制度に対する認識の浅さが原因で、故意によるものではなかったと話している。