農林水産省は26日、マルハニチロ㈱（東京都江東区、池見賢社長）とイオン九州㈱（福岡市博多区、柴田祐司社長）に対し、2社が販売する商品の原産地表示において不適正な表示が行われていたとして表示措置に向けた指導を行ったと発表した。

　マルハニチロの場合、同社が製造した冷凍食品の原料原産地名について、対象原材料のパン粉に「国内製造」を表示せず一般加工食品として販売。その後も販売を継続していた。
　イオン九州の場合、参加店舗で加工したベーコン類の原料原産地名について、対象原材料の豚ばら肉に「輸入」を表示せず販売していた。共に、農水省の立ち入り検査で明らかになった。

　農水省は両者に対し、食品表示法第4条に規定した食品表示基準第3条2項違反と認定し、適正な表示に是正し、違反の原因究明と分析、再発防止策の実施を徹底するように指示した。

イオン九州株式会社におけるベーコン類の不適正表示に対する措置について
マルハニチロ株式会社における冷凍食品の不適正表示に対する措置について