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赤肉摂取の多い男性、胆道がんリスク低下

 (国研)国立がん研究センター社会と健康研究センターは1日、コホート研究の結果、赤肉の摂取が多い男性で、胆道がんに罹患するリスクが低い傾向が見られたと発表した。

 赤肉の摂取は世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究協会(AICR)で、大腸がんのリスクを上げることが「おそらく確実」とされている。そのほか、いくつかのがんのリスクを上げる可能性も示唆されている。一方、肉・魚の摂取と胆道がんに関する研究は限られており、調査結果も一貫していないことから、コホート研究によって、肉・魚と胆道がん罹患の関係を調べた。

 研究班は1990年と93年に全国10地域に在住していた40~69歳のうち、研究開始から5年後のアンケートに回答した約9万2,000人の男女を対象に、2012年まで追跡した。肉類・魚類の摂取量によって3~4のグループに分け、最も少ないグループと比較して、その他のグループのがんリスクを調べた。

 その結果、肉類の摂取量が多い男性で、胆道がんに罹患するリスクが低いことが示された。特に赤肉の摂取が多いほど、リスクが低下する傾向にあった。女性の場合、肉・魚ともに胆道がんリスクとの関連は認められなかった。

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