資生堂、皮膚のリンパ管の老化メカニズムを解明
資生堂はこのほど、独自に開発した皮膚可視化技術の活用により、皮膚のリンパ管の老化メカニズムを解明したと発表した。
同社では、独自技術を用いて皮膚のリンパ管を可視化し、リンパ管が皮膚の直下まで張りめぐらされていることを確認。またヒト試験を実施し、加齢によって老化リンパ管が増加することも突き止めたという。今回の研究では、リンパ管内皮細胞の「形質転換」に着目し、皮膚のリンパ管の老化メカニズムを検討した。
リンパ管内皮細胞の培養で老化させたところ、リンパ管に特徴的な遺伝子の発現が顕著に減少し、リンパ管の機能を持たない別の細胞に変化することを確認した。さらに、リンパ管内皮細胞の老化、形質転換の引き金であるトランスフォーミング増殖遺伝子β(TGF-β)によって、リンパ管が漏れやすくなり、その機能が低下することもわかったとしている。